■地球環境基金の概要
1993年5月に当時の環境庁を中心に創設された地球環境基金は、環境保全活動を行う環境NGO・NPOへ資金助成と活動の振興に必要な情報提供、調査研究、研修事業を行っています。基金では、93年度から2021年度までに延べ5,639件、総額約185億円(2021年度交付決定時)の助成を行い、民間団体(NGO・NPO)の環境保全活動を積極的に支援しています。
国と民間の双方からの資金拠出に基づいて基金を設け、その運用益及び国からの運営費交付金を用いて、国内外の民間団体(NGO・NPO)が行う環境保全活動への助成その他の支援を行っています。
■助成事業
助成金の対象となる団体は、環境保全活動を行う民間団体です。資金的支援だけでなく、あらかじめ団体で設定した目標に沿って活動を計画・実施し、成果をあげることで地球環境保全に貢献することを目指しています。活動の分野は幅広く、自然保護・保全・復元、生物多様性の保全、脱炭素社会形成・気候変動対策、循環型社会形成や総合環境教育など多岐に渡ります。
活動事例
特定非営利活動法人丸瀬布昆虫同好会(紋別郡遠軽町)
「『虫のいえ』を学校にひろげよう」


一般社団法人大雪山・山守隊(上川郡当麻町)
「たまには山に恩返し~高山帯の自然環境保全活動~」


■振興事業
地球環境基金では環境保全活動を担う人材や団体の育成にも力を入れています。
全国ユース環境ネットワーク促進事業
持続可能な社会を実現するために、次の時代を担うユース世代が環境問題の解決に向けて、豊かな想像力と行動力をもって解決法を見出していくことは重要です。「全国ユース環境ネットワーク促進事業」は、ユースネットワーク構築を促し、そこで相互研鑽や情報共有を通じユースの更なる可能性を引き出し、持続可能な社会の担い手を育むことを目的とするものです。
その一環として、高校生が日頃取り組んでいる環境活動やSDGs活動を全国に向けて発表する「全国ユース環境活動発表大会」を開催しています。大会のプログラムの中では、高校生同士で意見交換を行う「交流会」やさまざまな講師による「研修会」なども提供しています。
活動事例
第7回 全国ユース環境活動発表大会 北海道大会出場校例
北海道大野農業高等学校 果樹専攻班
「地域内循環を中心とした環境保全型農業を目指して」

市立札幌開成中等教育学校 チームOoho!
「テイクアウトによって増えた使い捨てプラスチックをつかめる水Ooho!で代用する」

おわりに ~地球のためにできること~
地球環境基金は、皆さまからのご寄付・ご支援に支えられながら、世界中で活躍する環境NGO・NPOをサポートしてきました。
“一人ひとりの思いが、地球を守る力になる”
これからも、地球環境基金は持続可能な社会の実現に貢献します。
団体名:独立行政法人環境再生保全機構/地球環境基金
所在地:〒212-8554 神奈川県川崎市幸区大宮町1310番 ミューザ川崎セントラルタワー
ホームページ:https://www.erca.go.jp/jfge/