道新・UHB・AIR-G’
SDGs 共同プロジェクト

■ こども食堂北海道ネットワーク

こども食堂の取り組み

 こども食堂北海道ネットワークの活動について、事務局長の松本克博氏にお聞きしました。
Q.こども食堂とはそもそもどういう取り組みですか。

A.様々な事情によって食事をとれない子どもが、1人でも安心して来られる無料または低額の食堂です。地域の人々や企業・団体が中心となって、ボランティア精神で食堂を運営しています。最近では、食を通じて子供たちと地域の人々がつながりを育む取り組みとしても広がりをみせています。

事務局長 松本さん
Q.こども食堂北海道ネットワークの活動を教えてください。

A.北海道には約200の「こども食堂」、「地域食堂」があります。私たちは道内各地域で活動されている「こども食堂」、「地域食堂」が、安全に運営されることを願い、学習・交流・情報共有を進めたいと思っています。また、「こども食堂」、「地域食堂」のネットワーク化を促進することで、子ども達が安心して暮らせる地域社会につながっていく事を目指して活動しています。

Q.民間主体で運営されているとのことですが、どのような支援の手が寄せられていますか?
A.あくまでも自主的な運営ですので、個人の方や企業・団体様などからの支援が私たちの活動を支えています。新型コロナウイルスの感染拡大によって、就労の機会が失われて食費を切り詰めなければならない家庭や、学校の休校で給食の機会が減って困っている子どもたちがいます。そのような子どもたちに一人でも多く満足できる食事をさせてあげた いと願っています。お蔭様でコロナ禍にもかかわらず、たくさんの方からご寄付や物資の支援の申し出をいただいています。また行政からも色々なご助言や協力をいただき本当に感謝しています。
Q.支援物資はやはり食材が多いのですか?

A.こども食堂ですので、JA様や生協様など多くの支援事業者様からお米・飲料等食材物資をいただいています。ただ、こども食堂は食事の提供が大きな活動の目的ではありますが、子供たちの居場所を提供することも目的のひとつです。食堂は食事の場であると同時に、子どもたちの遊びの場であったり、学習の場でもあります。最近では、コロナ対策用のマスクやゴム手袋、アクリル板などの提供を支援者様の寄付をもとに実現しました。また一例ですが、コーチャンフォーグループ((株)リラィアブル)様からはたくさんのファンシー文具をいただきました。コーチャンフォーさんは、フードロスを防ぐKURADASHIさんと組んでマルシェにコーナーを作るなど環境に対する高い問題意識をお持ちの企業様ですが、子どもたちに喜んでもらいたいのはもちろんのこと、商品の回転が速いといわれる文具のロスを防ぐことで、持続可能な社会の実現に貢献したいと話されていました。

Q.これからの目標などを聞かせてください
A.個々の子供食堂だけでは、どうしても活動に限界があります。わたしたちは、ネットワークを通じて各地域で頑張っている食堂に皆様の善意の輪を今以上に広げていきたいと思っています。そのためにもわたしたちの活動をより多くの人たちに知って頂き、多様な連携、共同、協働が続く様に今後も活動を続けていきたいと考えています。宜しくお願い致します。