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つながる居場所としての子ども食堂

―子ども食堂誕生から10年を記念して、「ワークショップと講演の集い」開催
 7月2日(日)、札幌市内で子ども食堂誕生から10年を記念した「ワークショップと講演の集い」が、こども食堂北海道ネットワークと全国こども食堂支援センター・むすびえの主催で開催されました。
 ワークショップでは、道内各地で活動している6団体が登壇し、現場でのエピソードを披露しました。帯広地区で活動している「風の子 芽室」の若菜さんは、「就職おめでとう」と書いたボードを掲げて、食堂に中学2年生の時から社会人になるまで通ってくれた女子を紹介、受験や部活のこと、就職活動など折に触れて相談相手になれてきたことを印象深く話しました。子ども食堂が、食事をする場所以外にも子どもの居場所として重要な役割を果たしていること、しかし、子どもが安心して来てもらえる場所としてあり続けることは、簡単なようで難しいことだとも話しました。

 ワークショップに続いて、全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長・湯浅誠氏が、「こども食堂と私たちの地域・社会」と題して講演しました。
 湯浅氏は、冒頭、子ども食堂がここ最近増えてきた背景に「つながり」を求める社会状況があるとしました。1950年~60年代の高度成長時代の「しがらみ」時代から、70年~80年代の「個」の時代、そして90年代以降の「孤」の時代を経て、今人々は「つながり」を求めている、しかし一方で、地域社会において「つながれる居場所」が大きく減少してしまったことから、子ども食堂が「つながれる居場所」として存在意義を増していると分析しました。また、湯浅氏は居場所とは、「誰かにちゃんと見ててもらえている、受け止められている、つながっていると感じられるような関係性のある場」と定義し、このような居場所が自分にとって多いほど自己肯定感が増え、子どもの成長には大切な場になることに触れました。ただし、自分にとって良い居場所かどうかは、人それぞれ違い、そこに居場所づくりの難しさがあるとしました。

 最後に、子ども食堂を応援したい人や企業・団体はまだまだたくさんいる、そのような人々や企業・団体を子ども食堂と繋いでいく側面支援・環境づくりがこれから重要になってくるのではないかと締めくくりました。

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